宇都宮という場所がどこにあるのか知らなくても、餃子で有名だということは知っているだろう。宇都宮は栃木県の県庁所在地である。茨城県と福島県と群馬県に囲まれた関東地方の北端に位置する。
街にはたくさんの専門店があり、その数は現在、約200軒にものぼる。有名どころは人気ランキングでいつも上位を占めている「正嗣(まさし)」と「みんみん」だ(両店舗とも通販あり)。毎年11月には「餃子祭り」があり、約9万人が訪れる大イベントとなっている。
そもそもなぜ宇都宮でこのような事態になったのだろうか。
時は1940年ごろ、宇都宮にあった陸軍師団が侵攻していた満州で中国人に作り方を教えてもらい、故国に持ち帰って広めたのが始まりとされている。さぞかし、うまかったのだろう。
その後、1990年に町おこしの材料を探していた市職員が、総務省発表の「家計調査年報」における「餃子購入額」で宇都宮市が上位占めていたことを見つけ出し、官民がタッグを組んで大々的にアピールを開始。全国に知られるようになったのである。
駅前には山田邦子がデザインしたオブジェ(宇都宮特産大谷石製)まで立っており、観光客の人気者となっている。
とまあ、イメージが完全に定着してしまった宇都宮であるが、実はジャズの町としても有名なのだ。なぜなら、かの世界的ジャズミュージシャン渡辺貞夫の出身地だからだ。ジャズフェルティバルやジャズ喫茶もある。餃子を食いながらビール片手にジャズを聴く。これが本当の宇都宮スタイルである。

